時を味わう、京都の一日 ― 第三章:銀閣寺 ―
2026年 03月 02日

山に寄り添うように佇む銀閣寺は、どの時間に訪れても不思議と心を落ち着かせてくれます。華やかな輝きを放つ金閣寺と比べると、その美しさはとても控えめ。けれど、その“控えめ”こそが、長く愛され続ける理由なのかもしれません。やわらかな日差しを受けた建物は、派手さはなくとも、凛とした存在感を放っていました。

銀閣寺の正式名称は 東山慈照寺(とうざん じしょうじ)。室町幕府八代将軍、足利義政 によって造営された寺院。国宝である観音殿・銀閣。“侘び寂び”の美を深めています。

光と影が織りなす庭園に佇む、お昼の銀閣寺は、光と影のコントラストがとても印象的でした。

白砂で描かれた銀沙灘や向月台は、太陽の光を受けていっそう立体的に浮かび上がります。



そして、境内を包む苔庭は、光の中でもしっとりと深い緑を保ち、静かな時間を物語っていました。丁寧に手入れされた庭は、決して派手ではありません。けれど、その積み重ねられた時間が、揺るぎない美しさを生み出しています。


それは、日々のスキンケアとよく似ています。一度で劇的に変わるのではなく、穏やかに、確実に整っていくこと。焦らず、丁寧に。美しさは、時間とともに育つものなのだと感じます。心を整えるひととき。サロンにいらっしゃるお客様も、忙しい日常の中で、自分のための時間を後回しにしてしまいがちです。だからこそ私は、“整える時間”を何よりも大切にしています。銀閣寺で過ごしたお昼の静かなひとときのように、光の中で深呼吸をする時間。マイナスイオンたっぷりで空気の違いがはっきりとわかる境内。外側を磨くことはもちろんですが、心がゆるむと、表情は驚くほどやわらかくなります。


京都の午後は、ただの観光ではなく、自分自身を見つめ直す時間を与えてくれました。次の章では、また違う京都の一面を。静かに、丁寧に。時を味わいながら。⠀この後は三十三間堂へと向かいます。⠀⠀




